薬剤師ケンは健康のケン!

医療ニュースや日々の生活から、薬剤師のケンが、自分の健康と他人の健康にお節介する。そんなブログ。

ジェネリック 効かない 薬

はい。

どうもいつも楽しげな雰囲気だけはある

薬剤師ケンです。

ケンは健康のケンと書きます。ヽ(・∀・)ノ


今日は少しだけジェネリックについて


ケンのブログ読んでくれてる方はおそらくたぶん…

もう既に、ジェネリックはご存知ですよね?

ジェネリックについては様々なところで言われているので、

調べておいていただくという事で、

今日は良いとして…。




時々言われるのが、

ジェネリックにしたら効かなくなった

という話なんです。


そして看護師さんとか医師とかにも時々、

あんなもん効かない


とかいう方がいらっしゃるのですが…。

(現に看護師の娘がいるとか、そういう人ほどその傾向が…)


何をもって効く、効かない。なのでしょうか。。


…??…?


たぶん。意味がわかりませんよね?


イメージとしては

血圧の薬なら血圧下がるかとか
咳止めなら咳が止まるかとか


そういう事を薬が効くといってもらってるんじゃないかなと思うんです。


なので。

薬が効かない

っていうのは血圧が下がらないとか、
咳が止まらないとか。

そういうイメージですよね?

ところが厄介なことに、
症状というのは変化するんですよ。


咳止めを飲む頃には咳が治りかけていたり。
暖かくなると血圧は下がったり。

もちろんしますよね。


薬は変わっていなくても、症状の変化は起こります。


つまり。咳止めを飲んで咳が止まるかどうかは、薬が効くか効かないかの基準にはならないんですよ。


けむに巻くような話ですが。


ではどうやって効く効かないかを見るのかと言うと…。


薬としての成分がどれぐらい体の中に入るか。どれぐらいのタイミングでどれぐらい入っているか。が
大事になります。


大事な成分が、体にどれぐらい入るか。

です。


ジェネリック薬というのはここがほぼ同じになるように作られています。

誤差も公的に認められている範囲に入っているかどうかは必ず検査されます。

(注:この話が全ての薬ではありません。特殊な薬は常にありますので大枠です)



では何故ジェネリックは効かないという話が出てくるんでしょうか…。



ここからはイメージですが。


いつも飲んでる血圧の薬があるとします。
ある日から薬をジェネリックにしていたところ、血圧が上がりました。

あのジェネリックにしてから血圧が上がった!元に戻してくれ!

医師としても飲みたくないという薬をわざわざ出すことはしませんし。

医師が拒否した薬を無理にジェネリックにする薬剤師もいませんので。

ジェネリックは効かない!という話だけが一人歩きするわけです。


医師もそんなことで文句を言われてはたまらない。となります。



よく聞く話です。



ところがこの時だれも。

気温の話はしてないですよね。

甲状腺の値は?測定時間は?ストレスは?水分摂取量は?食事内容は?排便は?怪我は?睡眠時間は?

本当に全て同じ条件だったでしょうか。


たまたま上がったタイミングで変更になってた薬が、やりだまに上げられてる例…
かなり多いと思います。


治らなかったら薬のせい
治ったら頑張ったおかげヽ(・∀・)ノ なんてね!


もちろん例外はあります。

過去に、
とある薬で、検査では見つけられない錠剤の溶け方に違いがあったケースが有ったこともあります。

しかし逆にジェネリックの方が製剤的に優れており。よく効果が出そうだというものも…。



繰り返しますが。

薬の有効成分の量も
溶け出すタイミングも

基本的には同じになるようになっています。


なので。余程。
添加物に気をつけてないといけない方以外は、基本的にはジェネリックをお勧めしています。

まぁ。効く!と思って飲んでもらうのが一番ですけどね!笑


今日は薬剤師の頭の中を少し解説しましたヽ(・∀・)ノ

ひねくれ者ですね!いじょーう

ばいばーい